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監獄の誕生 [ ミシェル・フーコー ]のレビューは!?
年齢不詳さん
フーコーの著作を見るときに、明らかに『知の考古学』以降、大きな変化を見ることができる。そう、フーコーは首尾一貫としてニーチェの思想を知の書蔵庫より、顕在化してきているのではない、といえるのではないか。『監獄の誕生』を読むとき、ある大きな変化を我々は見る。それは「身体」という『言葉と物』では見られなかったものである。古くは罰則としては「追放」なる刑がかせられたが、人口の増加に伴い、それが罰則として機能しなくなる。そして登場したのが「監獄の誕生」である。やたらと本書でパノプティコンばかりが取り出される。上のようの歴史的現実を持った上で本書のタイトルの翻訳と見るのが実に適切と思われる。ご一読を。(読後BOOK OFFなどに売らないように)